はにわ村には、聖なる丘、とよばれる、高さ10メートルほどの低い崖がある。
古いはにわ人形を持ったはにわたちが、その丘に集まる。
そして、神主さんは、丘の頂上にたち、はにわたちを待つのだ。
はにわ人形を持ったはにわは、順々に神主さんと言葉をかわす。
「何か言い残す事は?」
神主さんが厳かな雰囲気ではにわに語りかける。
「上司のばかやろうっ!!!!!」
すごい勢いで、はにわ人形を丘から下へ投げつけた。
はにわ人形は、砕けながら、丘の下へと転がっていく。
「なかなかよく砕けましたねぇ。」
はにわ人形を投げつけて、すっきりしているはにわに、神主は、にこやかに話した
「じゃ、次の方。」
後ろに並んでいた子どものはにわが、出てきた。
「とーちゃんのうそつきぃ!マウンテンバイクかってくれるっていったのにぃ!」
ごろごろごろ。小さいはにわ人形は、あまり割れずに転げてしまった。
「うーん、残念だったね。また来年がんばろうね。」
・・・つまり、彼らは、古いはにわ人形を投げつけて、前の年のうさをはらすのである。 |